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デジタルミキサーと、アナログミキサーの使い勝手の違いは?

  1. そもそも「ミキサー」とは?

ミキサーは、マイク・楽器・音楽プレーヤーなど様々な音を入力し、
音量バランス調整、音質補正、音の合成を行う機材です。

音響の「司令塔」であり、
現場の音質にもっとも影響を与える重要な機材です。

  1. デジタル vs アナログ ― 仕組みの違い
  • アナログミキサー

入力された音声信号を電気信号のまま処理する方式。
回路を通じてつまみやフェーダーが「直接音」に作用します。

  • 音の変化が直感的で“生っぽい”
  • つまみやフェーダーを見れば状態が一目でわかる
  • シンプル構造でトラブルが少ない
  • デジタルミキサー

入力された音を一度デジタル信号に変換し、
内部でDSP(デジタル信号処理)を行います。

  • 音質補正・エフェクト・ダイナミクスなどを高度に処理
  • シーンメモリーで設定を保存可能
  • 入力数・機能に対してコンパクト
  1. 具体的な違いをわかりやすく比較

★ ① 音質

  • アナログ:程よい“温かさ”や“太さ”を感じる人も。
  • デジタル:クリアでノイズの少ない現代的な音質。

※現在はデジタルでも非常に自然な音が多く、
音質面の差は以前より小さくなっています。

★ ② 操作性

  • アナログ
    • つまみ=機能のため直感的
    • 初心者でもすぐ扱える
  • デジタル
    • 1つのフェーダーで複数チャンネルを切り替える構造
    • 慣れるまでに時間は必要
    • しかし慣れると圧倒的に効率的

★ ③ 機能の量

  • デジタルミキサーが圧倒的に豊富
    • EQ(イコライザー)
    • コンプレッサー
    • リバーブ等エフェクト
    • フィードバック抑制
    • USB録音・ステレオ再生
    • タブレット操作

アナログは外部エフェクターを追加しないと機能が増やせません。

★ ④ 設定保存(シーンメモリー)

  • デジタル:可能
    • 店舗BGM
    • 定例ライブ
    • 配信用セッティング
      →再現性が高く、誰でも同じ音を再現できる
  • アナログ:不可
    つまみ位置を写真で記録するしかありません。

★ ⑤ 拡張性・入出力

  • デジタルはDanteやAES67などネットワーク音声に対応するモデルも多く、
    ケーブルの簡素化・遠隔操作が可能。
  • アナログは基本的にケーブル接続のみ。

★ ⑥ トラブルと安定性

  • アナログ:構造がシンプルで故障しにくい
  • デジタル
    • 機能が多いぶん誤操作リスクもある
    • 電源・ファームウェア依存がある
      →ただし最近は非常に安定している
  1. 結局どっちが良い?用途別の選び方
  • 小規模ライブハウス・バンド

デジタル
少ない人数で多くの処理を行え、録音も簡単。

  • 店舗BGM・イベント会場

デジタル
シーンメモリーが便利で誰でも操作可能。

  • 教育機関・会議室

デジタル
タブレットで遠隔・簡易操作ができる。

  • とにかく直感操作・アナログ感が好き

アナログ
触った瞬間に反応がわかる安心感。

  1. プロが感じる「メリット・デメリット」
  • アナログミキサーのメリット
  • 誰でもわかりやすい操作
  • 音が変化する“ニュアンスの豊かさ”
  • 価格が比較的安い
  • トラブルが少ない
  • アナログのデメリット
  • エフェクト等を別に買う必要
  • 設定保存ができない
  • サイズが大きくなりがち
  • デジタルミキサーのメリット
  • 多機能(EQ/Comp/FXが標準搭載)
  • シーン保存で再現性が高い
  • 多チャンネルでもコンパクト
  • 遠隔操作やネットワークに対応
  • デジタルのデメリット
  • 初心者は慣れるまで操作に時間
  • メニュー階層が多く迷いやすい
  • 電源トラブル=全停止のリスク
  1. まとめ:現代の主流は“デジタル”。しかしアナログにも価値がある。

現在、ライブ・配信・店舗・ホール……
ほとんどの現場でデジタルミキサーが主流です。

ただし、
「すぐに操作できる」「誰でもわかりやすい」
という点ではアナログの価値は今も高く、
学校や小規模の地域行事では根強い人気があります。

どっちが自分の現場に向いているか迷ったら?

現場の規模、音数、操作する人のレベル、今後の運用スタイルによって、
最適なミキサーは大きく変わります。

 

ミキサーの導入を、ご検討中の方は是非Sounds Entertainmentまで、ご相談ください!!

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