まるで、映画館のような立体音響が再現できる家庭用テレビ音声用スピーカー
映画館のような立体音響を家庭で楽しむには、主にサウンドバーとホームシアターシステムという選択肢があります。どちらも、**Dolby Atmos(ドルビーアトモス)**などの立体音響技術に対応しているかが重要なポイントです。
サウンドバー
手軽に本格的な立体音響を楽しみたい場合に最適です。複数のスピーカーユニットを1本のバーにまとめたもので、テレビの前に置くだけで設置が完了します。
メリット
- 設置が簡単: 配線が少なく、省スペースで導入できます。
- 手頃なモデルが多い: ホームシアターシステムに比べて安価な傾向があります。
デメリット
- 立体感は限定的: 仮想的に音を再現するため、複数のスピーカーを配置するホームシアターシステムには及ばないことがあります。
代表的な製品
- ソニー HT-A5000: 上方からの音を再現するイネーブルドスピーカーと、独自のバーチャルサラウンド技術を組み合わせ、包み込まれるような立体音響を実現します。
- デノン DHT-S517: Dolby Atmos対応の3.1.2chサウンドバー。サウンドバー本体にイネーブルドスピーカーを内蔵し、上方からの音を再現します。
- JBL BAR 5.0 MultiBeam: JBL独自のMultiBeamテクノロジーとバーチャルDolby Atmosの組み合わせで、没入感のある3D空間サウンドを再現します。
- ボーズ Smart Ultra Soundbar: Dolby Atmosと独自のテクノロジーにより、立体的なサウンドスケープを作り出し、映画館のような音響体験が可能です。
- シャープ HT-SB700: コンパクトながらDolby Atmosに対応し、ハイトスピーカーで上方からの音を再現します。
ホームシアターシステム
複数のスピーカーを配置して、より本格的な臨場感と迫力のある音を追求したい場合に適しています。
メリット
- リアルな立体音響: 前後左右、そして高低方向からも音を再生するため、よりリアルで没入感のある音響空間を作り出します。
デメリット
- 設置に手間がかかる: 複数のスピーカーを配置するスペースと配線が必要になります。
- コストがかかる: サウンドバーに比べて高価になる傾向があります。
代表的な製品
- ソニー HT-A9: 4つのワイヤレススピーカーと独自の技術で、スピーカーを自由に配置しても広大な360立体音響を実現します。
- レグザ(REGZA) Z970Nシリーズ(テレビ内蔵スピーカー): テレビ本体に多数のスピーカーを搭載し、立体的な音場を実現します。
- ハイセンス HS2000N: DTS Virtual XとDolby Digital Plus 7.1に対応しており、迫力のあるバーチャル7.1chサラウンドを実現します。
選び方のポイント
- 手軽さを重視するなら「サウンドバー」。省スペースで設置したい、複雑な配線を避けたいという方におすすめです。
- 音の迫力と臨場感を追求するなら「ホームシアターシステム」。スピーカーを複数設置するスペースが確保できるなら、映画館に限りなく近い体験が得られます。
- 立体音響技術に対応しているかを確認。Dolby AtmosやDTS:Xに対応しているモデルを選ぶことで、より臨場感のあるサウンドが楽しめます。
- メーカー独自のバーチャルサラウンド技術もチェック。ソニーの「360 Spatial Sound Mapping」やJBLの「MultiBeam」など、メーカー独自の技術によって音の広がり方が異なります。
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