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アナログミキサーの操作方法について。(アナログミキサーもデジタルミキサーも基本は一緒!)

アナログミキサーの使い方を、初心者でもわかりやすいように順を追って説明しますね。

ライブ音響・放送・録音などどの場面でも基本は同じです。


1. アナログミキサーの基本構造

アナログミキサーは、縦の列ごとに1つの入力チャンネルを担当します。

例えば、マイク1は1列目、マイク2は2列目…という感じです。

各チャンネルには共通して次のような並びがあります(上から下に操作)。

  1. 入力端子(XLR:マイク用、TRS/フォーン:ライン用)

  2. ゲイン(GAIN / TRIM)

    • マイクや楽器から来た信号の大きさを調整する最初のつまみ

  3. EQ(イコライザー)

    • 高音(HIGH)、中音(MID)、低音(LOW)を調整

  4. AUX / FXセンド

    • モニタースピーカーやエフェクターへの送信量を調整

  5. PAN(パン)

    • 音を左右どちらのスピーカーに振るか

  6. チャンネルフェーダー

    • 最終的な音量を調整するスライダー


2. 基本的な接続とセッティング手順

  1. 電源はまだ入れない

    • スピーカーやパワーアンプを最後に入れるのが鉄則(ハウリングや破損防止)。

  2. ケーブルを接続

    • マイク → XLR入力

    • 楽器や音源 → ライン入力

  3. ゲインを調整

    • チャンネルのフェーダーを「0(ユニティ)」に

    • メインアウトも0付近に

    • マイクに声を入れながら「ゲイン」を回し、メーターが0dB付近になるよう調整

      (ピークランプが点かないよう注意)

  4. 音質を整える(EQ)

    • 基本は12時方向(フラット)からスタート

    • 明瞭さを出すならHIGHを少し上げ、こもりを取るならLOWを少し下げる

  5. モニター出し(AUX)

    • 演奏者がステージで聞く用のスピーカーへ送る

    • AUXつまみでチャンネルごとに音量調整

  6. パンの設定

    • ステレオ感を作る場合に振り分ける

    • モノラル運用なら中央(センター)

  7. フェーダーでバランス調整

    • 全チャンネルの音量を聴きながら調整

    • 最後にメインフェーダーで全体音量を決定


3. 運用のコツ

  • ゲインは“最初に”決める(途中で動かすと全体バランスが崩れる)

  • EQは必要最低限(やりすぎると音質が不自然に)

  • フェーダーは基本0付近で動かす(-∞から上げすぎない)

  • スピーカーは最後に電源ON、最初に電源OFF

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