アナログミキサーの操作方法について。(アナログミキサーもデジタルミキサーも基本は一緒!)
アナログミキサーの使い方を、初心者でもわかりやすいように順を追って説明しますね。
ライブ音響・放送・録音などどの場面でも基本は同じです。
1. アナログミキサーの基本構造
アナログミキサーは、縦の列ごとに1つの入力チャンネルを担当します。
例えば、マイク1は1列目、マイク2は2列目…という感じです。
各チャンネルには共通して次のような並びがあります(上から下に操作)。
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入力端子(XLR:マイク用、TRS/フォーン:ライン用)
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ゲイン(GAIN / TRIM)
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マイクや楽器から来た信号の大きさを調整する最初のつまみ
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EQ(イコライザー)
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高音(HIGH)、中音(MID)、低音(LOW)を調整
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AUX / FXセンド
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モニタースピーカーやエフェクターへの送信量を調整
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PAN(パン)
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音を左右どちらのスピーカーに振るか
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チャンネルフェーダー
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最終的な音量を調整するスライダー
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2. 基本的な接続とセッティング手順
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電源はまだ入れない
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スピーカーやパワーアンプを最後に入れるのが鉄則(ハウリングや破損防止)。
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ケーブルを接続
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マイク → XLR入力
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楽器や音源 → ライン入力
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ゲインを調整
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チャンネルのフェーダーを「0(ユニティ)」に
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メインアウトも0付近に
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マイクに声を入れながら「ゲイン」を回し、メーターが0dB付近になるよう調整
(ピークランプが点かないよう注意)
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音質を整える(EQ)
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基本は12時方向(フラット)からスタート
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明瞭さを出すならHIGHを少し上げ、こもりを取るならLOWを少し下げる
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モニター出し(AUX)
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演奏者がステージで聞く用のスピーカーへ送る
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AUXつまみでチャンネルごとに音量調整
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パンの設定
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ステレオ感を作る場合に振り分ける
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モノラル運用なら中央(センター)
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フェーダーでバランス調整
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全チャンネルの音量を聴きながら調整
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最後にメインフェーダーで全体音量を決定
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3. 運用のコツ
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ゲインは“最初に”決める(途中で動かすと全体バランスが崩れる)
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EQは必要最低限(やりすぎると音質が不自然に)
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フェーダーは基本0付近で動かす(-∞から上げすぎない)
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スピーカーは最後に電源ON、最初に電源OFF
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